移動式水素ステーション【Hydro Shuttle】
産業ガス大手の大陽日酸様のご依頼で、燃料電池自動車(FCV)へ水素を供給する『移動式水素ステーション(Hydro Shuttle)』の車体製作を、お手伝いさせていただきました。
この車両の荷台部分には圧縮器、蓄圧器、ディスペンサーなどの水素充填装置がのせてあり、およそ991(約50kg)の水素を運ぶことができます。
FCVのタンクに水素を急速に充填すると断熱圧縮により温度が上昇するので、あらかじめ水素をマイナス40℃まで冷却してから充填します。
そのため、この充填作業は法的資格を持ったスタッフが行います。
充填ノズルの形状はガソリン車等とは大きく違い、FCVの受け口としっかりかみ合い、充填が終わって減圧するまで外れない仕組みになっています。
定置式の水素ステーションでは、そのコストが普及の大きな足かせになっていましたが、この移動式水素ステーションなら、定置式に比べ工期が6割程度で済むので、コストの大幅な軽減が可能です。
さらに、敷地面積も定置式に比べ3割程度と省スペースで済むので、都市部の供給拠点展開も容易になりました。
私たちヤシカ車体は、このような車両の製作に参加することで、クリーンエネルギー社会の構築に貢献いたしております。